山歩きの記録
           高所恐怖症について
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高所恐怖症について調べてみました。

単に高い所が苦手と高所恐怖症は異なるようです。
単に高い所が苦手なのは「高所恐怖癖」といい、高い所に上がると危険を察知し怖がるのは正常だそうです。
(程度の違いはありますが)
本来の高所恐怖症の患者は1mの高さでも怖くて動けなくなってしまうらしいです。
ならば、私は高所恐怖癖なのかもしれません。

例えば30mの高さで宙吊りになった場合、怖いのは当然だそうです。
私は平気な人をひそかに「高所鈍感症」と言ってましたが、「高所平気症」とか言うらしいです。
恐怖を感じない方が病的ではないかとも書いてありました。

近くの公園で30センチ程度の幅の生垣の上を歩いたりしますが、1m程度の高さであれば
なんの問題もなく歩けますが10m、30m、100mと高くなると普通には歩けなくなります。
人間は15m程度が最も怖く感じるとか書いたのを何度か読んだことがありますが、
私はそうは思いません。高ければ高いほど恐怖を感じます。

怖いのは山で良く感じることです。
これは行く前に写真を見たり、話を聞いたり、山行レポートを読んだり、山を見たりして、
あまりにも怖い危険な状況を想像してしまうことに原因があるようです。
あの岩のピークの先にほんとに道があるのかとか、あの崖を曲がった先は
もの凄い絶壁ではないかとか想像するのです。
私の場合、実際に行ってみると想像以上に怖かったことはあまりありません。
 (今まで歩いた一般登山道の場合です)
一度行った所は次に行く時はどのような所かわかっているので、初めての場合
のようには怖さを感じません。初めて行く所が特に怖さを感じるのです。

結局、慣れが一番大きいのではないかと思います。
NHKのTV番組で高所恐怖症について以前放送したそうです。
アンケートをとると3割の人が自分を高所恐怖症と思っていると答えたそうです。
高所恐怖はいつまでも続くのではないので、慣れるためには高い橋、崖などの上に行き、
しばらくすると恐怖感はだんだん下がるようです。
「怖くない!大丈夫!」と自分に言い聞かせるのが効果があると書籍で読んだことがありますが、
「抑制の逆説効果」というのがありかえって恐怖を増幅することもあるようです。
いつまでも怖いと思って逃げているといつまでも直らないとも書いてありました。

以上のようなのでできるだけ慣れるように挑戦していこうと思ってます。
ただ、あまりにも危険な所はもちろん避けるべきだと思っています。
特に人が歩いた形跡がないような所等です。
人が歩いているのを見ると私も安心して歩けます。
そのようなわけで初めて歩く山で、崖が多いような所では歩く人が多い週末に行くようにしてます。

2006年には立花山や宝満山でも怖い所がありましたが、だんだん慣れてきました。
鹿嵐山、津波戸山、九重、岳滅鬼山、鷹ノ巣山等で少しずつ慣れてきました。
2009年9月には由布岳お鉢巡りも単独でできるようになりました。