山歩きの記録
           2008年3月22日 雷山 洗谷コース
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福岡県の山に書かれている中で危険度3の山が二つあります。
鷹ノ巣山と雷山です。
なぜ雷山が危険度3なのか不思議に思っていましたが、誰かが洗谷コースが
あるからではと言ってました。
洗谷コースは経験者の同行が望ましいとか単独行は避けようと書かれています。
はたしてどんな所か無謀にも単独で挑戦しました。
この途中からの急登は鷹ノ巣の一の岳の登りよりすごいです。
宝満の猫谷川新道、提谷新道と比較してもこちらが断然すごいです。
結果として危険度3は納得しましたが、このコースは変化に富んだ面白いコースでした。
近くならまた歩きたいと思っています。
後日思い直しましたがもしかすると滝の中を登ることを考えて危険度3かもしれません。
私は高所恐怖症です。表現がむずかしいですがこのコースは木に覆われて、谷に囲まれているため、
何か保護されているような感じを受けそれほど恐怖を感じないのです。

途中まで単独でしたが、支流への二股を過ぎた辺りで一人の方が追いついてこられました。
確か前原からと言ってありました。
話を聞くとこの洗谷コースは何百回かは登っているとのことでした。
その後も私が先に行かせてもらい、間違ったりすると後方からアドバイスを受けました。
足を乗せる場所とか、一度は間違って右に進もうとした時に左ですよと言われたり、
進むべきコースを探しているとあっちと言われ見るとロープが見つかったりとか。
後から詳しい方に付いてきてもらうと安心するものです。

いつもの様にJRで波多江まで行きバスで井原山登山口に向かいました。
すぐに出発しましたが、少し山の方に歩き瑞梅寺山の家の標識から右に入ります。

山の家の前を通過すると道は左に曲がります。
この道を進むと洗谷渓谷標識があります。標識のすぐ先から左に入ります。

ここから縦走路まで渓谷沿いの道を歩くことになります。
最初は杉林で下の写真のような所もあります。木の先に丸太の橋がありました。


このルートはコヨーテさんの山歩き洗谷ルートを参考にしました。
標識はありませんし、赤いテープもあまりありません、主にケルンと踏み後を探しながら進みます。
低いのも含めるととにかく滝がたくさんあります。名前も付いていないようです。
これだけ多いと名前を付けるだけでも大変だと思います。
それから何度も沢を渡ります。多分十数回は右に、左にと渡ったのではと思います。
水が少ない所は沢を登ることもあります。沢歩きのコースと思った方がいいでしょう。
滝には巻き道がありますので私はそちらを通りました。

沢を渡る時は滑らないように注意が必要です。
それから一度軽く踏んで重心をかけても大丈夫か確認しました。
水の中の石を踏んで渡ることもありましたが、靴の中まで水は入りませんでした。
最初の二股までの沢渡りは準備運動といったところです。

滝の名前がなく数も多いので順にコースを書くのはむずかしいです。
おおよそ次の様な順でした。

1.最初は砂防ダムのサイドを通過
2.沢を右に、左に渡りながら登る。ロープも2〜3箇所はあったと思います
3.二股分岐を左へ
4.ロープでの急登箇所が現れる。少しは沢の中を進む場合もある。
5.途中水場が2箇所あり、そこにはコップが置いてあります。
6.沢が終わるとロープでの急登となり縦走路にでる。最後は右、左とコースが二つありますがどちらを登っても縦走路では30m程度離れた所にでるだけです。

下の写真のような沢の連続で、何度か高い所もありました。

右の写真のような所を渡りますが石が水の上にでているとは限りません。

下の写真のような小さなケルンが所々にあります。


下のロープ箇所をすぎるとすぐに二股となります。


二股に分かれる所は縦走路までのほぼ中間付近になります。
二股は左に進みます。

この辺りから沢登りも本格的になってきます。
下の写真は急登の登りで振り返った所。この登りのロープは割りと長かったです。


下の写真はロープ箇所です。3〜4箇所は急登のロープがありました。


沢の岩は花崗岩で滑りませんよと言われました。
水が薄く流れている所を通りますが苔がないので確かに滑りませんでした。
途中左にコップが置いてある水場が2箇所ありました。
沢の最上部にだんだん近づきます。


下の写真は二段の滝と言われているそうです。左に見えます。


下の写真のロープは最初見たときほぼ垂直のようですごいと思いましたが、
足場を見つけるとそれほどでもありませんでした。右はロープ部分のアップです。


下の写真は縦走路の上から見た最後の急登(右側ルート)です。急かどうかはわかり難いですね。

右の写真の中央付近から左下の方に見えるのがロープです。

ゆっくりコースを探しながら登りましたので途中まであまり疲れませんでしたが、
2つ目の水場を過ぎるころから疲れて、最後の縦走路にでる直下では息が上がってきました。

縦走路に出た所で10分程度休憩し、前原の方は井原山へ、私は雷山に向かいました。
雷山までは笹と潅木の気持ち良い尾根歩きが続きます。
いくつかのピークがありアップダウンを繰り返しますがそれほどきついものではありません。
ただ、登りでは洗谷のダメージが残っているせいかスピードが落ちます。
途中のピークで遅い食事を取りました。

残念ながら少し霞んでいたため、尾根からも雷山からも遠くの山は見えませんでした。
山頂から見た羽金山(左端)、浮岳方面

20分程度山頂で休憩し雷神社上宮、清賀の滝を経由して下山しました。
下りは山頂で一緒になった方の後ろをついて清賀の滝まで下りました。
山頂から少し下ると途中から急坂の下りとなります。
雷神社上宮を過ぎ右に回りこみ、登る所もありましたが、沢にでて沢沿いに下ります。

コースタイム 
井原山入り口バス停(10:27)-洗谷渓谷入り口(10:48)-二股(11:45)-二つ目の水場(12:24)-縦走路(12:55)-途中食事-雷山(14:20)

雷山(14:38)-雷神社上宮(14:55)-清賀の滝(15:20)-清賀の滝入り口車道(15:41)-迎野バス停(15:50)

歩行距離 9.3K

バス停は迎野と書いてますが、その前に雷山観音バス停があります。気づかず通り過ぎました。



この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。
(承認番号平19総使、第620号)


下記はテストに作成してみました。沢の遡行から縦走路を経由し雷山から下山。